【もったいない?】22歳から3年間続けた小学校教員を辞める理由
現役小学校教員のぽん(@Pixi_1_6)と申します。
私は大学4年生の時に採用試験を受け、無事一発合格し、新卒から3年間小学校教諭として働いてきました。
そして、先生という仕事をこの3月末で退職します。
なぜ、退職するのかについてお話していきたいと思います。
辞める理由
教員の働き方になじめない
教員の世界では時間外労働は当たり前です。
定時を過ぎてから、
「この件について話したいのですが」と召集されたり、
「お手隙の先生がいましたら…」と新たな仕事を振られたりします。
子どもが訪ねてくることもありますし、保護者から電話がかかることもあります。
時間外に働いたかといって、残業代や振替がもらえるわけでもありません。
しかし、仕事の特性上、
「定時ですから!」
と突っぱねられるものでもありません。
先生方・保護者達は、「みんなを定時後も拘束してやろう」なんて考えているわけではありません。
本当に悪気なく、今まで通りに働いているだけなのです。
3年間頑張りましたが、結局なじめませんでした。
価値観の違い
3年間働いて、他の先生方との「価値観の違い」を痛いほど感じました。
私は、物事を合理的に考えるタイプです。
一番効率の良い方法で、少ない時間と少ない労力で良いものを作る方法を模索しながら働いています。
ただ、教員の世界ではより長い時間をかけて、たくさん練り合ってできたものが良いとする風習があります。
校長や研究主任を巻き込んでああでもないこうでもないと模擬授業をしたり、指導案を何回も直したりしながら、膨大な時間をかけて何かを作り上げることが素晴らしいと考えられています。
私のような考えの先生は
「働かない」
「やる気がない」
「サボっている」
と捉えられることもあります。
もちろん、効率的な動きを評価してくださる先生方もいますが、悪く評価する先生方の方が多いかもしれません。
まだ見ぬ児童、保護者への恐怖
幸い、学級崩壊もなく教員を続けてこれました。
合わない児童や保護者もいますが、なんとか心も健康なまま続けてこれています。
ただ、これから教員を続けるにあたって、そのような出来事が100%ないとは言い切れません。
・昨年崩壊したクラスを持たされる
・昨年まで良かったクラスを崩壊させてしまう
・保護者同士で結託して担任を潰そうとしてくる
・夜遅くに保護者が怒鳴り込んできて対応する
小学校教員として働く上で、このようなことが必ずあると思います。
私は常に、このようなことに「恐れ」を持って働いています。
3年間、子どもとも保護者とも小さなトラブルはあれど、そこまで大きなトラブルはなく過ごすことができた。でも、このまま教員を続けたら何があるか分からない…
このような気持ちから解放されたいという思いも正直あります。
先生辞めるなんてもったいない?
一生懸命勉強して教育学部に入った。教育実習も大変だったけど頑張った。そのあとの採用試験も万全の対策をして臨んだ。そして合格し採用された。
初任者研修も、2年次研修も、3年次研修も頑張った。
それなのに、辞めるなんてもったいないかも…
と何度も考えました。
正直、教員でいる方が収入も多いし、公務員だし、これから子どもを産むと考えたらおやすみも民間より気にせず撮れるかもしれない。
でも、私が教員になるため+教員に費やした7年間という時間を人生全体で考えると10分の1にも満たないことに気がつきました。
人生は一度しかないのに、このままモヤモヤとした気持ちを抱えながら働くの!?
と思うようになりました。そして、
「こんな気持ちで先生を続ける方がもったいない!」
と結論づけ、退職を決意しました。
また先生がやりたくなる時が来るかもしれない
私が辞めた後に、働き方改革はもっと進んでいくでしょう。
働きやすい環境づくりができていくかもしれません。
そしたら、人手不足も解消され、先生達の働き方に余裕が出てくるかもしれません。
一般企業で働きながら
「もう一回、授業がしたいな…子供と過ごしたいな…」
という気持ちになる日が来るかもしれません。
そんな時は、先生に戻ろうと思います。
非常勤講師でも、常勤講師でも働けます。
もしかしたら、もう一回採用試験を受けるかもしれません。
未来のことは分かりませんが、そのくらい先生達にとって働きやすい職場になればいいなと思います。