ぽんログ@教員辞める

小学校教員3年目の25歳(♀)。転職を目指してプログラミングを勉強中。2020年3月末で小学校教諭退職します。転職先未定。

【もったいない?】22歳から3年間続けた小学校教員を辞める理由

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現役小学校教員のぽん(@Pixi_1_6)と申します。

私は大学4年生の時に採用試験を受け、無事一発合格し、新卒から3年間小学校教諭として働いてきました。

そして、先生という仕事をこの3月末で退職します。

なぜ、退職するのかについてお話していきたいと思います。

辞める理由

教員の働き方になじめない

教員の世界では時間外労働は当たり前です。

定時を過ぎてから、

「この件について話したいのですが」と召集されたり、

「お手隙の先生がいましたら…」と新たな仕事を振られたりします。

子どもが訪ねてくることもありますし、保護者から電話がかかることもあります。

時間外に働いたかといって、残業代や振替がもらえるわけでもありません。

しかし、仕事の特性上、

「定時ですから!」

と突っぱねられるものでもありません。

先生方・保護者達は、「みんなを定時後も拘束してやろう」なんて考えているわけではありません。

本当に悪気なく、今まで通りに働いているだけなのです。

3年間頑張りましたが、結局なじめませんでした。

価値観の違い

3年間働いて、他の先生方との「価値観の違い」を痛いほど感じました。

私は、物事を合理的に考えるタイプです。

一番効率の良い方法で、少ない時間と少ない労力で良いものを作る方法を模索しながら働いています。

ただ、教員の世界ではより長い時間をかけて、たくさん練り合ってできたものが良いとする風習があります。

校長や研究主任を巻き込んでああでもないこうでもないと模擬授業をしたり、指導案を何回も直したりしながら、膨大な時間をかけて何かを作り上げることが素晴らしいと考えられています。

私のような考えの先生は

「働かない」

「やる気がない」

「サボっている」

と捉えられることもあります。

もちろん、効率的な動きを評価してくださる先生方もいますが、悪く評価する先生方の方が多いかもしれません。

まだ見ぬ児童、保護者への恐怖

幸い、学級崩壊もなく教員を続けてこれました。

合わない児童や保護者もいますが、なんとか心も健康なまま続けてこれています。

ただ、これから教員を続けるにあたって、そのような出来事が100%ないとは言い切れません

・昨年崩壊したクラスを持たされる

・昨年まで良かったクラスを崩壊させてしまう

・保護者同士で結託して担任を潰そうとしてくる

・夜遅くに保護者が怒鳴り込んできて対応する

小学校教員として働く上で、このようなことが必ずあると思います。

私は常に、このようなことに「恐れ」を持って働いています。

3年間、子どもとも保護者とも小さなトラブルはあれど、そこまで大きなトラブルはなく過ごすことができた。でも、このまま教員を続けたら何があるか分からない

このような気持ちから解放されたいという思いも正直あります。

先生辞めるなんてもったいない?

一生懸命勉強して教育学部に入った。教育実習も大変だったけど頑張った。そのあとの採用試験も万全の対策をして臨んだ。そして合格し採用された。

初任者研修も、2年次研修も、3年次研修も頑張った。

それなのに、辞めるなんてもったいないかも…

と何度も考えました。

正直、教員でいる方が収入も多いし、公務員だし、これから子どもを産むと考えたらおやすみも民間より気にせず撮れるかもしれない。

でも、私が教員になるため+教員に費やした7年間という時間を人生全体で考えると10分の1にも満たないことに気がつきました。

人生は一度しかないのに、このままモヤモヤとした気持ちを抱えながら働くの!?

と思うようになりました。そして、

「こんな気持ちで先生を続ける方がもったいない!」

と結論づけ、退職を決意しました。

また先生がやりたくなる時が来るかもしれない

私が辞めた後に、働き方改革はもっと進んでいくでしょう。

働きやすい環境づくりができていくかもしれません。

そしたら、人手不足も解消され、先生達の働き方に余裕が出てくるかもしれません。

一般企業で働きながら

「もう一回、授業がしたいな…子供と過ごしたいな…」

という気持ちになる日が来るかもしれません。

そんな時は、先生に戻ろうと思います。

非常勤講師でも、常勤講師でも働けます。

もしかしたら、もう一回採用試験を受けるかもしれません。

未来のことは分かりませんが、そのくらい先生達にとって働きやすい職場になればいいなと思います。

 

 

【若手教員の結婚】結婚したら職場での扱いが変わった話

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2年次(23歳)で結婚

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私は2年次の時に結婚しました。

今年で結婚2年目になります。

大学卒業と同時に同棲を始めたマンションでそのまま住んでいます。

子どもはいないので、正直苗字が変わったくらいしか私生活での変化はないのですが、

職場では「結婚」という出来事をきっかけに大きな変化があったので、そのことを記事にしていきたいと思います。

結婚して変わったこと3つ

1:異動で配慮してもらえる

結婚した教員は異動の希望が通りやすいと思います。

私自身も、結婚当初は家から遠い教育困難校に勤務していたのですが、結婚した翌年には近所の比較的落ち着いている残業少なめの学校に異動になりました。

私の知り合いの教員夫婦は、籍を入れた当初は二人が離れた市町村で勤務していたため別居婚だったものの、その翌年には一緒に住めるような距離に二人で異動になりました。

ただ、結婚が異動のきっかけになるのは確かですが、結婚しているからと言ってなんでも叶えてもらえるわけではありません。

私知り合い(男性)で、既婚者で子どももいるのに、家からはとても通えないような学校に転勤になった先生もいます。

男性と女性とでも違うのかもしれませんね。

少なくとも私は、希望通りの異動になりました。

※もちろん校長先生への相談は必須です。

2:ボランティア勤務が減少

独身の頃は、

「〇〇の応援・引率はぽんさんで!」

「朝練習ぽんさんよろしく!」

「ぽんさん、早く学校に来てライン引いといてね!」

こんなことが日常茶飯事でした。

めんどくさいことって全部若い先生に頼む空気がありますよね。

めんどくさいな〜と思いつつやったり(やらなかったり…)していたのですが、

結婚してからは、そもそも頼まれなくなりました。

特に早出は配慮されていると感じますね。

正直、夫とは結婚前から一緒に住んでいたので生活は何も変わっていないのに…という気持ちもあります。

籍を入れたことによって、「雑務を頼める若い先生」というまとまりから外されたような感覚があります。

嬉しいような、ターゲットが変わっただけなような複雑な気持ちです。

3:飲み会に出なくても怒られない

独身の頃、飲み会に不参加を表明すると

「若いのになんで来ないの?私の頃は、こういう場には毎回出席しなさいって先輩から教えられたよ。」

と嫌味を言われたこともありました。

でも、結婚してからは一切言われたことはありません。

未婚・既婚に関わらず働きやすくなって欲しい

書いてみると、

「いや、結婚してないと保障されないのおかしくない!?」

と思うことばかりでした。

特に20代の若者に対しての扱いは、既婚者と未婚者では大きく違います。

独身の先生(特に男)にばかりめんどくさい仕事がふられているような気がします。

私自身も、結婚してから「一人前」として扱われているような気がします。(「次は子どもだね!」というプレッシャーがもれなくかけられますが)

古い価値観だと思いますが、残念ながらそのように考えている人も少なくありません。

結婚しているしていないに関わらず、みんなが働きやすい環境になることが一番ですが、とりあえず結婚してからの方が働きやすくなったという個人の意見でした。

 

【3月末退職予定】3年目若手教員のエンジニアへの転職活動

教員からエンジニアを目指して転職活動中

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私、3年目小学校教諭のぽん(@Pixi_1_6)はエンジニアへの転職を目指しています。

教員からエンジニア、全くの異業種になります。

今日は、私の転職活動についてお話ししていきたいと思います。

転職活動の流れ

2019年7月「プログラミングスクール入校」

エンジニア転職に向けてプログラミングの勉強をすることにしました。

夏休みを利用して勉強しようと思い、TechAcademyに入校し、プログラミングの学習を進めました。

2019年8月「勉強集中」

TechAcademyで勉強しつつ、TechAcademyキャリアという転職支援のサービスも利用しました。

ただTechAcademyで紹介できる求人は東京がメインなため、私のように上京する気がない地方の人間にとってはあまり関係のないサービスなのかな?とも思いました。

そのため、TechAcademyキャリアを利用しての応募活動は全くできませんでしたが、

TechAcademyキャリアのアドバイザーの方と面接をしながら自己理解を深めたり、履歴書や職務経歴書の内容を一緒に考えてもらったり添削してもらったりしました。

TechAcademyを受講されている方は、特に追加料金もなく利用できるので、履歴書や職務経歴書を見てもらうのはいいかもしれません。

2019年9月「勉強&運動会でヘトヘト」

学校が始まったので、夏休みのように勉強時間を捻出することが難しくなりました。

そして、運動会の準備で忙しく、思うように勉強が進まなくなりました。

2019年10月「退職報告」

正式に校長に退職を報告しました。

「もったいない。後悔するよ。」など色々言われましたが、

「もう決まったことなので!」と押し切りました。

もちろん異動調書にも「退職」と記入しました。

理由については、

早出や残業を強いられることを負担に感じている。

また、その際の勤務時間の適切な割振も行われておらず、長時間労働が常態化している。

教員の善意だけで成り立っている業務も多く、3年働いてきたがこのような働き方にどうしてもなじむことができないため退職する。

と、正直に記入しました。

 

pon-log.hatenablog.com

 

2019年11月「勉強」

主な学校行事も終え、一息つきたいところですが、TechAcademyの受講は続いています。

土日をメインにコツコツ学習を進めました。

2019年12月「転職エージェント登録」

TechAcademyの学習も一区切り付きました。

転職エージェントに登録し、現在の状況を説明しました。

「先生を辞められるなんて思い切った決断ですね。」と言われました。

年収は下がる可能性が高いことや、初めから正社員雇用は難しいかもしれないということなど、転職の現実を聞くことができました。

とりあえず年末年始で、応募したい会社を絞ってきて欲しいと宿題が出ました。

2020年1月「企業研究&企業訪問」

夫とも相談しながら、応募する会社を絞りました。

その際、HPやインタビュー記事、転職口コミサイトなどを参考にしながら4社まで絞りました。

それから履歴書、職務経歴書の作成をし、転職エージェントを通じて気になる4社に連絡をしてもらいました。

その結果、

A社 一度会って、会社について説明をしたい。

B社 一度会って、会社について説明をしたい。

C社 研修制度が整っているため未経験エンジニアでも大丈夫。

D社 未経験エンジニアを育成する制度が整っていない。

との返答でした。

エージェントの方に、4社とも応募しても構わないが、まずはA社とB社を訪問してから考えてはどうか、と言われたのでまずは2社を訪問することに。

その結果、会社の雰囲気がよく、転勤の心配のないA社に応募することに決めました。

一方学校では、「退職願」を書くように校長に言われました。

事務の方にフォーマットを頂いて、異動調書のように正直に退職理由を書いて書いて提出したところ、

「理由は詳しく書かないのがルール。「一身上の都合」としか書かなくて良い。」

と突き返されてしまいました。

「教員の働き方になじめず」なんて書かれたら都合が悪いのかな、と思いながら「一身上の都合」と書き直し提出しました。

2020年2月「応募&選考」

A社に正式に応募し、就職試験が目の前というところです。

就活をしたことがないので、一般常識の勉強をしたり、面接対策の本を読んだりしていますが、不安でいっぱいです。

これから

まずは就職試験を突破しなくてはなりません。

教員からエンジニアへの転職、なかなか難しい道だとは分かっています。

それでもやはり、エンジニアという仕事への憧れがあります。

4月から駆け出しエンジニアになれるのか、はたまたニートになるのかはまだ分かりません。

ニートニートで楽しそうな気もするのですが、やはり自由に使えるお金が欲しいので、できれば4月から働き始めたいと思います。

頑張りたいと思います。

私が小学校で働いた3年間で働き方改革がどこまで進んだか振り返る

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小学校の働き方改革

小学校で3年間働いたぽん@Pixi_1_6です。

今日は私の働いた3年間を振り返って、働き方改革がどのように進んでいったのかを振り返ってみようと思います。

2017年(教員1年目)

1学期

新社会人・新入社員のイラスト「タイトル文字」

働き方改革の「は」の字も聞いたことがありませんでした。

出勤時刻は7:00で退勤時刻は19:30

タイムカードはなく、出勤簿のみなので勤務時間の把握はしていませんでした。

一日12時間以上働くのが当たり前の毎日でした。

公開授業の前日などは22:00を過ぎることもあり、半泣きで帰宅したこともありました。

でも、初任者の私よりも長時間働いている先生がたくさんいて、何も声をあげることはできませんでした。

と言うよりも、忙し過ぎて「働き方改革」について考える暇もなかったのかもしれません。

夏休み

お盆の時期に夏季休暇をあてて旅行をしようと考えていましたが、年配の先生に日直を代わって欲しいと頼まれ、お盆真っ只中に日直に…

まとまった休みは取れず、ポツポツと休みをとりました。

この年からストレスチェックが導入されました。

2学期、3学期

特に大きな動きもなく過ぎていきました。

教員の時間外労働を心配した事務さんが、

「タイムカードはありませんが、スケジュール帳などで自分の勤務時間を管理した方が良いと思います。」

と発言されました。

この時に初めて、

「勤務時間って記録するものなんだ」

と言う感覚を手に入れます。(遅い)

2018年(教員2年目)

1学期

ついに校長が動き始めました。

働き方改革をしなくてはいけない!毎週水曜日は18時退勤日にする!」

と、退勤日を設定しました。

今考えると「いや、定時1時間以上過ぎてるじゃん…」と思いましたが、

当時の私にとっては

毎週1日は気兼ねなく18時に帰れちゃうの!?嬉しい!

と思っていました。(完全に麻痺していますよね…)

しかし、この約束は守られることはありませんでした。

「退勤時間だけ設定されてもね」

「そもそもの仕事を減らして欲しいよね」

「水曜に早く帰ったら木曜にもっと大変になるじゃん」

水曜日の職員室は、この制度を生み出した校長の悪口でいっぱいになるのでした。

私は1人寂しく18:00退勤を守り、ソロ働き方改革をするのでした…

夏休み

この年から学校閉庁日が設けられました。

夏季休暇をお盆の時期に5日間気兼ねなく取ることができました。

私は結婚休暇もこの時期に取得したので、8月はほとんど出勤していません。

それでもなんとかなりましたので、2年目の先生方、8月は休んでも大丈夫だと思われます。

私が取得したことのある休暇についてはこちらの記事にまとめています。

 

pon-log.hatenablog.com

 

2学期

大きな動きがありました。

タイムカードを押す人のイラスト

なんと、タイムカードが導入されたのです。

ただ、タイムカードと言っても、カードをかざすようなハイテクなものではなく、教員がパソコンで出勤時刻と退勤時刻を記入するシステムのことです。

前年度に事務さんから言われた言葉を忠実に守っていた私は、

「やった!これからは自分の勤務時間のデータがデジタル化されるぞ!」

と喜んでいました。

ただ、この導入には予想外の反応で溢れていました。

「超過勤務が80時間超えちゃったら面談でしょ?めんどくさい。少なく申請しよう。」

「土日に出たのはつけなくて良いよね?」

「自分で記入するのめんどくさい。適当につけたら良いよね?」

私は本当に驚きました。

教員の労働環境を改善しようと言う気持ちはないの?

働き過ぎているなら働き過ぎていると教育委員会に知ってもらわないの?

どうして自分の首を自分で絞めるようなことをするの?

そもそもあなたたちみたいな人たちがいるから働き方改革が進まないのでは?

こんな気持ちでいっぱいでした。

グッと堪えて、1人まじめに労働時間を正直に申告する毎日でした。

(この頃の時間外労働は40~50時間ほどでした)

3学期

タイムカードの記入が厳格化され、記入漏れがある人は厳しく指導されるようになりました。

有休をほとんど取得していない教員にも、校長から取得を促される場面もありました。

働き方改革の流れが少しずつ来ているなと思いました。

そして、1学期末に行ったストレスチェックで引っ掛かっていたらしく、お医者さんとの面談の案内を頂きました。

もうこの頃には残業時間も減り、元気になっていたのでお断りしました。

 残業を減らすために実践していることはこちらの記事に書いています。

pon-log.hatenablog.com

 

3年目

1学期

私は別の市に異動になりました。

異動先の学校も同じようにタイムカードで勤務時間が管理されていました。

前任校よりも早く帰る風土のある学校で、安心したのもつかの間、ことあるごとにボランティア労働をさせられるのでした。

・交通安全指導

・PTAの会

・地域のお祭りの見回り

・児童の大会や表彰式の引率

「うーん、何もない日は早く帰れるけど、当たり前のようにボランティアで動員されるなあ。でも異動したばかりだから言いづらいなあ。」

と、モヤモヤの毎日でした。

サービス残業のイラスト

だいぶ学校に慣れてきた頃に、意を決して校長先生に

「勤務時間外に働いた時って、何か振替のようなものは頂けないのでしょうか?」

と尋ねると

「そんなものはない。振替がもらえるのは半日からだ。ボランティアという位置づけになる。」

と突っぱねられてしまいました。

2学期

少し肌寒くなってきた頃、驚愕のプリントが机の上に置かれていました。

「7:40~8:10 マラソン練習」

私たちの勤務時間は8:15〜です。

勤務時間外にマラソン練習が設定されているではありませんか。

我慢の限界の私は校長に時間外の勤務はおかしいのではないかと直談判しにいきました。

すると、

「確かにそうだ。働き方改革が言われている中、変えていかなければならないのかもしれない。勤務時間内に出来るだけ収まるようにしよう。」

と言ってくれました。

そして、職員会の時に、

「朝の時間は先生方もお忙しいでしょう。放課後なら勤務時間内だから、マラソン練習は放課後のみにしましょう。」

と私が直談判したことは伏せて全体の場で提案してくれました。

すると、他の先生からは反発の嵐。

「子どもが練習したいのに、朝たった30分早く来ることもできないんですか?」

働き方改革ってやりたい人もやらせないってことですか?」

「やりたいクラスは勝手にやって良いですよね?」

(校長先生ごめんなさい…)と心の中で思いながら苦笑いすることしかできませんでした。

結局、朝の練習はゼロにはなりませんでしたが、縮小はされました。

声をあげることの大切さを感じました。

そして、本当に少しずつですが、

「児童を引率した先生は振替をとってください。」

「定時を過ぎたので、急ぎでない議題は次に回しましょう。」

このような会話が飛び交うようになってきたのも事実です。

3学期

現在です。

今年の行事を振り返り、来年度の計画を立てている中で、働き方改革の波を感じます。

「来年度は縮小しましょう」

「この行事は廃止で良いのではないでしょうか」

「これっていりますかね?辞めます?」

職員会でこのような会話をよく聞くようになってきました。

働き方改革は、この3年で大きく進んでいると思います。

一般企業の方からしたら当たり前のようなことばかりかもしれませんが、学校としては大きな一歩を歩めていると思います。

私と同じように、積極的に働き方改革を進めていきたいと考えている先生もたくさんいらっしゃいます。

この先、働き方改革はどんどん進み、教員の労働環境は改善されていくと思います。(期待も込めて…)

 

【教員って休めるの?】3年目の若手教員が使ったことのある休暇について

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教員って休めるの?

教員は様々な福利厚生があります。

中でも「休暇」に関しては、様々なものが保障されています。

制度としては存在しているものの、実際使えるのかどうか気になるところだと思います。

今日は、3年働いた私が実際に使ったことのある休暇についてお話ししていきたいと思います。

年次休暇(年間20日)

これは1時間単位で取得することができるので、とても使い勝手が良いです。

正直初任の頃は、夏休みになるまで使ったことがありませんでした。

使い方を覚えてから、積極的に使うようにしていますが、正直使い切るどころか3分の1も使えていません(3月で辞めるのにもったいないなぁ…)

私の時間休の使い方

・飲み会だから1時間年休使って16時に帰ろう。

・1、2時間目が専科の時間だから寝よう。(級外の先生に朝の会をお願いする)

・今日どうしてもこの手続きをしなきゃいけない!1時間年休取って抜けよう!

・どうしても疲れた!理由はないけど早く帰る!

こんな感じでちょこちょこ使っています。

年休には理由はいりませんし、私の自治体では理由を書く欄もありません。(あったとしても、私事や私用のためでOKです)

私は月に何回も使っていますが、1時間単位で取っているのでなかなか減りません。

ぶっちゃけ1日単位で休むのは、長期期間中くらいでした。

休もうと思ったら休めないこともないのですが担任を持っている以上、クラスの子どもたちを誰かに預けて休むことになるので、それはやはり気が引けました。

その代わり、夏休みや冬休みは積極的に休みを取っていました。

特別休暇

これは色々な休暇があります。

産前産後休暇、育児休暇、介護休暇、病気休暇、生理休暇、夏季特別休暇、結婚休暇…

中でも私が使ったことがあるのは

・夏季特別休暇

・結婚休暇

の2つだけです。

夏季特別休暇

これは、夏休みの間に(9月でも取れますが、学校が始まっちゃうので)年休とは別に5日間休むことができます。

ただ、これを学校の閉庁日に当てるという流れが来つつありますので、好きな時に休めるというよりはお盆休みのような立ち位置になっている学校が多いかと思われます。

私は閉庁日は夏季特別休暇で休んで、自分が休みたいに日に年休を使うというやり方にしていました。

慶弔休暇(結婚)

これは、結婚した教員が取ることのできる休暇です。5~7日間の場合が多いと思います。

結婚した時は、「そんなに休めるか?」と思い躊躇しました。

でも、事務さんに取得時期について相談したところ、夏休みに取得することも可能(結婚時期は春)だと言われたので、職場に少しでも迷惑がかからないように夏休みに取得しました。

それでも校長には

「自分たちの時代で取る人はいなかったなあ〜!時代だね〜!」

と嫌味を言われましたが、気にせず5日間休み新婚旅行を楽しみました。

年末年始休暇

年末年始はたっぷりお休みがあります。

12月29日〜1月3日

が毎年決まった休みです。

土日の位置によっては大型連休になることもあります。(2020年度は9日間になりますね!)

私は12月27日、12月28日、1月4日と年休を取って、自分で大型連休にしたこともありました(笑)

ただ、年末年始はみんなが休みたがるので、12月28日にもなると職員室にほとんど人がいなくなります。

そんな時に出勤していると、誰にも話しかけられず、コピー機も使い放題でかなり仕事がはかどるだろうな〜とも思います。

が、やはり誘惑に負けて今年も休んでしまいました。

番外編:私は使ったことはないけれど割と使われている休暇

産前産後休暇

当たり前ですが、出産前後の教員はお休みをします。

体調を崩されて病気休暇や年休をあてて早くから休みに入られた先生もいました。

出産後はそのまま育休に入られる先生がほとんどです。

「私たちの時代は産休だけで育休なんか取らなかったよね〜」

とベテランの先生が言っていましたが、「あなたの子どもは誰が育てたの?」と心の中でつっこんでしまいました…

病気休暇

単発の通院などは年休をあてられる先生が多いですが、

入院する場合や療養される場合などは病気休暇を使います。

精神的に辛くなってしまった先生は病気休暇ののちに病気休職で長期療養される先生もいます。

私はまだ3年しか働いていませんが、精神的なことで病気休暇・病気休職された先生を4人見ています。(のちに退職したのが2人)

看護休暇

お子さんを病院に連れて行ったり、看病をしたりする場合に使われます。

「どうせ余ってるから!」と年休で対応される先生も多いですが、

「権利として持ってるものだから使う!」と申請されている先生もいました。

慶弔休暇(忌引)

親戚が亡くなった場合に使うことができます。

父母、祖父母、曾祖父母などによって休める日数が変わってきます。

私も親戚の葬儀で休んだことがありますが、働き始めたばかりで無知だったので年休で対応してしまいました。

葬儀で休むことは管理職にも事務さんにも伝えたのに、忌引休暇のことは知らせてもらえませんでした。

最後に

いかがでしたでしょうか。

なかなか忙しい毎日で休みづらいとは思いますが、思い切って休んでみましょう。

休みを取るという行為は、職員室の中に休みやすい雰囲気を作る一助となっています。

少なくとも私のような若手はベテランが積極的に年休をとる姿に希望をもらえます

日々の業務が精選されて、今よりもっと休みやすい環境ができたらと切に願います。

【教員1年目】初任者研修ってどのくらい大変なの?

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教員の初任者研修とは

採用1年目の教員は「初任者研修」を受けなくてはいけません。

初任者研修について

・採用1年目の教員が1年間を通して受ける研修

・研修は「校内研修」と「校外研修」がある

・初任者には指導教諭がつき、日々指導してもらえる

1.初任者研修〜校内研修編〜

日々の授業に対して指導教諭からの指導

週に一度、指導教諭が1日中教室にいて授業を見てくれます。

そのあとに気づいたことや改善点などを教えてくれます。

授業中に一緒に入ってくれることもあります。

たくさんの指導案作成

1年間で指導案をたくさん作らなくてはいけません。

私は略案を20本程度、細案を5本書きました。

これは自治体によって大きく違ってくると思いますし、年度によっても違ってくると思います。

研究授業を年に数回行う

年に数回、指導主事に授業を見てもらいます。

とっても緊張します。

2.初任者研修〜校外研修編〜

講義形式の研修

学級経営の仕方、教科の指導方法など様々な内容の講義を受けます。

講師の先生は、企業の方だったり大学の教授だったり様々な方がいらっしゃいました。

演習形式の研修

グループで指導案を検討したり、模擬授業をしたりする研修も多くありました。

同期の先生方の実践を深く知ることができる機会になりました。

実際に研修を受けて感じたこと

メリット

・指導教諭の先生がいるので、分からないことをいつでも聞ける

・同期の仲間ができる

デメリット

・校外研修の際はクラスを別の先生に任せて研修に行かなければいけない。

・指導教諭と意見が合わない時がある

・常に授業を誰かに見られているのでストレス

・ただでさえ忙しいのに、初任者研修関係の仕事(指導案作成等)に常に終われる

 

自分の感覚としては、初任の1年はかなり大変な1年でした。

学校の流れについていくだけで大変なのに、常に指導案の締め切りやレポートに追われる毎日…

勤務時間内に初任者研修の提出物を終わらせることは不可能なので、土日に家で指導案を作成したこともありました。

それに、私は担任をしていたので1日研修に出るということは、クラスを誰かに任せないといけません。

そのための話をしたり、プリントを準備したりする時間が苦痛でした。

最後に

大量採用の時代で、初任者研修のあり方も変わってくるかもしれません。

これから研修を受けられる先生方、大変だとは思いますがくれぐれもお体には気をつけて研修を乗り切ってください!

 

【働き方改革】3年目教員が残業を減らすために実践していること

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残業したくない!

どうも。残業大嫌いな小学校教諭ぽん(@Pixi_1_6)です。

今日は、私が大嫌いな残業を減らすために実践していることについてお話しします。

残業を減らすために

規則正しい生活で頭を働かせる

遅くまで仕事をしたら、必然的に寝る時間も遅くなりますよね。

それで、朝起きるのも遅くなって朝ごはんも食べずに出勤…

そんな状態で頭が働くわけがありません!

頭が働かないから仕事が進まずに結局残業し帰りが遅くなって寝るのも遅くなる…という負のループに陥ってしまいます。

私は18:00には退勤し、遅くても23:00には寝るようにしています。

朝起きるのが6:00頃(布団から出たくなくて遅くなることもありますが)なので、7時間睡眠は確保していることになります。

もちろん朝ごはんも食べますし、お昼は給食を食べて、夜ご飯もしっかり食べます。

定時退勤できた時など、余裕がある時はジムで汗を流すようにもしています。

そうすることで、仕事のパフォーマンスを向上させることができていると思います。

使えるものは使う

教員の世界は、なぜだか0から創り出すことを美徳としているところがあります。

私はそんなことは全く気にしません。

学年だよりも去年のを今年に合うように直して出しますし、指導案もデータが残っていたらそれをいじります

学年団の先生がいいものを作っていたら「データをください」とお願いすることもたまにあります。

そして、来年の先生が少しでも楽ができるように、担当学年のデータはきれいにフォルダ整理をして残します。

使えそうな掲示物(道徳、国語の挿絵など)も取っておいて、来年の先生に引き継ぐようにしています。

対大人の仕事を減らす

「子供のため」と言い働きますが、案外大人のための仕事って多いもんです。

中でも私が嫌いなのは「映え」にとらわれた掲示物系の仕事です。

「参観日で保護者が来るので新しい掲示物を作りましょう!」

「訪問があるので、全クラス統一した掲示物を作りましょう!」

本当に必要な掲示物って、大人が来る来ないに関わらず掲示されているものではないでしょうか。

結局、その時に作った掲示物は次の訪問があるまで貼りっぱなしで、ただの景色と化していることがほとんどです。

私は、係活動(会社活動)の中で、児童が作った新聞やイラストなどを教室に掲示したり、児童の作品を掲示したりするようにして「わざわざ大人のために」作らないようにしています。

付箋でタスク管理

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完全に「わたし、定時で帰ります。」の吉高由里子さんのマネです(笑)

やるべきことを書き出しておいて、パソコンに貼っておきます。終わったら剥がしていくというものです。

ちょっとした隙間時間などに、

「放課後あれやらなきゃな」

「急ぎじゃないけど、専科の時にやろうかな」

こんなことが頭に浮かんだら、すぐに筆箱の中の付箋に書き出します。

「今何やったらいいんだろう」

と考える時間が一番無駄な時間です。

タスクを可視化することで、すぐに動き出せるようにしておきましょう。

賛否両論あるとは思いますが、忘れっぽい私には向いています。

土日は行かない

私は土日はよっぽどなことがない限り行きません。

当たり前です。土日に働く必要などないのです。

その代わり、平日は頭フル稼働で働いています。

出来るだけ無駄な雑談もせず、隙間時間も無駄にせず、タスクを一つずつ消化しています。

それでもなかなか定時退勤は難しいですが、土日には行かずにすんでいます。

土日に行かない理由として、周りの先生たちに

この先生は土日は出ない先生なんだ

という認識をもってもらうということもあります。

でないと、平気で土日に仕事の約束をしてくるような先生もいますからね…

でもその先生に悪気はないんです。価値観の違いです。

専科の時間を有効に

私は6年生の担任なので専科の時間が週3〜4時間あります。

この時間を有効に使います。

「専科の時間は休憩タイム♪」

とコーヒーを飲んでいる先生もいますが、私は絶対に働きます。

専科の時間は学年団の先生がいたらやりにくいことをやることが多いです。

集中力が必要な仕事や、先取りの仕事(先の単元の準備や所見など)などです。

先取りの仕事って、茶化されがちだから人に見られずにこっそりやりたいんですよね…

丸付けは溜めない

机の上に丸付けの山がができている先生、いますよね。

私も初任者の時はそうでした。

どう頑張っても丸付けが終わらず、丸付け地獄…

今は、丸付けは次の日に持ち越さないようにしています。

休み時間は児童と雑談をしていることが多いのであまり丸付けは進みません。

専科の時間が1番のチャンスですが、専科の授業がない日もあります。

計算タイムだったり、給食の後の時間だったり…上手に時間を見つけます。

それと、授業の中でも早くできた児童から前に持って来させて丸付けをしたり、計算問題などは児童に自己採点をさせたりしています。

(自己採点の精度はかなり個人差があるので、教員が気をつけてチェックすべき子はしてあげてください)

ノートチェックも、振り返りがかけた児童から前に持って来させて出来るだけ授業内にチェックが終わるようにしています。(丁寧なコメントは書いていません)

雑談はほどほどに

おしゃべりって怖いもので、気づいたら30分くらい経ってるんですよね。

児童の情報交換から派生して気づいたら全然関係のない話になっていることもあります。

話が盛り上がっている輪からそっと抜けるようにパソコンを打ったり、急いでいるアピールをしたり、丸付けなどは教室で済ませてから職員室に降りたりなど、色々方法はあります。

でも、適度な雑談なら人間関係を円滑にするためには必要なものだと思います。

どうしても人に話してスッキリしたいこともありますもんね。

私は自分からは雑談を振らないようにしているというのと、出来るだけ雑談の輪に入っていかないようにしています。

最後に

残業というものは、学校・クラス・同僚・管理職と様々な要因が重なり合って生まれるものです。

理想は「残業ゼロ」ですが、現実的にはなかなか難しいですよね。

自分を守るために、クラスの子どもたちの前で笑顔でいるために、残業を減らしていきましょう!