ぽんログ@教員辞める

小学校教員3年目の25歳(♀)。転職を目指してプログラミングを勉強中。2020年3月末で小学校教諭退職します。転職先未定。

【小学校教育実践】席替えのアレコレ

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席替えは一大イベント

大人になったら席替えってなかなか経験することがありませんよね。

学校現場だと、年度始めの組織職員会の時くらいではないでしょうか。

小学校では1ヶ月に1回くらい席替えをします。

「席替えします」

というだけで、子どもは大騒ぎ。

ありふれた日々に彩りを加えてくれる一大イベントなのです。

今日は、席替えの仕方についてご紹介していきたいと思います。

席替えの仕方〜実践済〜

くじ引き

一番オーソドックスなやり方かもしれませんが、敬遠する先生は多いです。

担任は、

「この子を前に置いておきたいな…」

「この2人は離しておきたいな…」

このような考えを持っているはずです。

くじ引きでは、その思いを席に反映することができません。

私も正直「うわぁ…大丈夫かな?」と思うような席になったこともあります。

でも、案外1ヶ月経ってみると、

「あれ?全然大丈夫だったぞ!?」

ということがほとんどです。

子どもたちなりに、折り合いをつけることを学んでいるのだと思います。

このことに気づいてからは、席替えはほとんどくじ引きで行なっています。

ただ、席替えの初めには

「席替えは完全ランダムです。新しい班がうまくいくかどうかは先生には分かりません。もしうまくいかなかった場合は、また席替えをしないといけなくなる可能性もあります。一人一人がいい班にしていこうという気持ちを持っておいてね。」

と、声掛けをしてから席替えをするようにしています。

お見合い

男女比がほぼ均等のクラスで実践できる方法です。

席のペアは男女で固定しているという先生が多いのではないでしょうか。

まず、男子を廊下に移動させ「教室の中を見てはいけません!」と指示をします。

そして、教室にいる女子に座席を選ばせます。

全員が自分の席を決めたら、廊下の男子と交代をします。

男子も女子と同じように座席を決めたら、一度退席させます。

最後に廊下の女子を呼んで、「せーの!」で自分の選んだ席に座ります。

もし、人間関係ができているクラスであれば、

「お隣さんが誰かわかったら「やったー!」と喜んであげてね。」

と一声かけてから、席を移動させるようにすると、「やったー!」と言う声が教室に響き、なんだか和やかな雰囲気になります。(思春期高学年では難しいかな…?)

好きなところに座る

みんなで話し合いながら好きな席に座るという方法です。

「黒板が見やすいから前に行きたい!」

「背が高いから後ろでいいや」

そんなことを子ども同士で話しながらああでもないこうでもないと席を決めます。

担任は完全に子どもに任せるのではなく、意図的に介入します。

例えば、

「今の班のメンバーを見てください。リーダーが2人も3人もいる班はいませんか?」

「自分が困っているときに、助けてくれそうな人はいますか?」

こんなことを問いかけながら席を固めていきます。

席を決めながら、正直

「あー、この班リーダーがいないぞ…」

と思う時もありますが、くじ引き同様、1ヶ月経って思い返してみると案外うまくいっているものです。

リーダーがいないと、代わりに誰かがリーダになれるのかもしれません。

でも、クラスの中に明らかに力が強い子がいると、実践するのが難しい方法ですが…

先生が決める

私が勤務してきた学校では9割この方法で決められています。

現在はこの方法が主流なのか、局地的に流行っているのかは分かりませんが…

私の子ども時代は、先生に席を決められたことがなかったので、かなり驚きました。

先生があらかじめ席を決めておいて、

バンッ と黒板に張り出します。

その席をみながら子どもが席を移動するという方法です。

この方法の最大のメリットは、教師側の思いを完璧に席に反映できるということでしょう。

私もやっぱり気になる子は最前席に置いておきたいですし、班学習が活発になるよう班構成をしたいという気持ちもあります。

でも、子どもたちにとっては先生が決めた席であることに変わりありません。

くじ引きやお見合いなどのワクワク感に劣るのは言うまでもありません。

番外編:実践したことのない席替えの仕方

フリーアドレス

これは私が小学校の時に体験した席替えの仕方です。

当時、なかなか個性的な担任の先生だったことを覚えています。思い返してみると、日々斬新な教育実践をされていました。

肝心なやり方はというと、

毎日机の中を空っぽにして帰り、次の日に登校した人から好きな席に座るというものです。

初めこそ、

「面白そう!」

「仲良しと隣になれる!」

と、大喜びでしたが、時間が経つにつれて、

「机を空っぽにするのめんどくさくない…?」

ということで、この席替え方法は1週間ほどでボツになりました…(笑)

班長

私の出身中の席替えは全て班長会で決められていました。

私は班長をするような器ではなかったと言うことと、放課後行われる班長会に参加することで部活に遅刻することが怖かったため、班長に立候補したことはありません。

よって、班長会に参加したことがないので、どのような流れで行われているのかは残念ながら分かりません。

ただ覚えているのは、いつも班長に立候補する仲良しの男の子に

「私をとってね!」

とお願いし、仲良し班を形成していました…

思い返してみるととても楽しい中学生活でしたが、いつも班のメンバーは同じだったので人間関係が固定化していたのは言うまでもありません。

この席替え法を小学校で実践してみる気にはあまりなりません。

最後に

担任、クラスの子ども、時期…いろんな要因が複雑に絡み合って今のクラスがあります。

「くじ引きなんてダメだ!」と言う先生もいますし、

「先生が決めた席を押し付けるなんて!」と言う先生もいます。

いろんな方法を試してみて、うまくいった方法だけ続ければ良いのだと思います。

クラスに合う席替え法を見つけてみてください。